川口由紀教授が「内部自由度を持った冷却原子気体の研究」という研究題目で2024年度湯浅年子賞(金賞)を受賞しました。
湯浅年子賞とは、優れた原子核の実験的研究を行い国際的に活躍した女性自然科学者湯浅年子博士を称えて設立されたもので、自然科学の諸分野において顕著な業績を挙げた女性を顕彰する賞として知られています。川口教授の研究の特徴は、数学の専門的な内容を多く含む研究であるものの、それを検証するための具体的な実験を提案しているという点です。実際に、提案した実験がいくつも実現していることからも当該分野での波及効果は大きく、いくつかの業績は素粒子・宇宙物理および数理物理分野の論文でも多く引用され、原子気体分野にとどまらない成果となっています。選考委員会において、以上のような川口氏の顕著な業績は湯浅年子賞「金賞」を授賞するに相応しいものであると判断されました(以下リンクより一部抜粋)。